福井県高浜町和田の建具業、海本誠一さん(74)が、照明と着物を組み合わせたインテリアの明かり作品「和装のともしび」を制作した。華やかな着物の柄が光に映え、高級感のある作品に仕上がっている。
「町に明かりをともし、活性化させたい」と約15年前から明かり作品を作り続けている。趣味の陶器作品には無数の穴を開けたランプシェードなどもある。高浜町内を中心に展示会を開くと好評だ。
新作を求める声を受け「ひな祭りからヒントを得た」と海本さん。友人らから着物のはぎれをもらった。黒く塗装した木を高さ約1メートルの箱型に組み立て、正面に着物、他面にアクリル板を貼り付けた。桜やコイなどさまざまな着物の柄が和の空間をつくりだしている。
9月15日に同町和田で開かれた祭りで14点を初めて披露。見物客が幻想的な雰囲気に浸っていた。
「着物は着なくなってもなかなか捨てられないものだと思う。明かりという形で再利用し、インテリアとして楽しんでもらえたら」と海本さん。着物の提供を受けて制作することも可能だという。
料金は要相談。