打ち合わせする絵美子さん(左)、リブシーさん(右奥)、綿貫さん

打ち合わせする絵美子さん(左)、リブシーさん(右奥)、綿貫さん

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移住夫婦の夢に「助っ人」 飯山のビアフェスでマグロ解体披露へ

信濃毎日新聞(2019年9月20日)

 野沢温泉村でビール醸造を手掛けるトーマス・リブシーさん(36)、絵美子さん(36)夫妻は10月5、6日に飯山市の北竜湖で国内外の地ビールを楽しむビアフェスティバル「SSBB2019」を開く。来日する醸造家に向けたパーティーも企画。「地ビールを通じて地域を活性化したい」という夫妻の夢を後押しするため、パーティーには中野市のスーパーが協力。マグロの解体ショーを披露する。

 19日は中野市一本木のスーパー「新鮮屋」で打ち合わせた。「マグロは大きい方が喜ばれる」。鮮魚担当チーフの綿貫悠悟さん(32)らと夫妻が話し合った。交渉は50キログラムのマグロを仕入れて夫妻が4分の3を買い取り、残りを新鮮屋が引き取ることで成立。「楽しみになってきた」と新鮮屋の社長、小田切裕治さん(63)の顔もほころんだ。

 リブシーさんは英国、絵美子さんは東京の出身。2012年に村に移住した。14年に醸造所兼バーを開業し、地元産ソバや桃を使ったビールを造っている。昨年11月に初めて開いたフェスには400人ほどが来場。今年は、ドイツやロシア、中国などの約120種類を用意し、飲み比べを楽しめる。

 パーティーには、醸造所のオーナーら約70人を招待する予定。夫妻は7月、新鮮屋で買い物をしていた際に、月1回開くマグロの解体ショーを知り「外国人は必ず喜ぶ」と披露を依頼していた。

 夫妻の思いを粋に感じた小田切さん。「いい勉強になる」と、綿貫さんら2人を出張料なしで派遣することを決めた。絵美子さんは「地域の食材や店舗との接点を増やすためにも、フェスを大きくしたい」と張り切っている。

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