生け花とキルトが競演した展示

生け花とキルトが競演した展示

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井波中心部が美術空間に 南砺・まちなみアート

北日本新聞(2019年9月22日)

 南砺市井波地域中心部を美術館に見立て、アート作品を展示する「まちなみアートinいなみ2019」が21日開幕し、木彫刻や絵画、工芸など多彩な作品が、まちなかを彩っている。23日まで。

 井波地域の住民を中心につくる実行委員会が毎年開催。今年も寺や住宅、商店など80カ所に木彫や工芸、写真、生け花など計約300点を展示した。通りでは、ウインドーに木彫の天神像を並べたり、店先に絵画を飾ったりした。

 瑞泉寺周辺の寺院ではそれぞれ、書やキルト、洋画、日本画と生け花がコラボレーション。妙蓮寺では、キルトのタペストリーやついたてなどと、欄間が競演した。南砺市福光の菊田ふみさん(78)は「キルトと寺の雰囲気が合っている。展示も工夫されている」と笑顔を見せた。

 この日は、瑞泉寺の彫刻や周辺寺院の唐狭間、民家の欄間を鑑賞する「欄間ウオーク」や着物のファッションショーもあった。22日は八日町通りにコスプレーヤーが登場し、クラシックカーが展示されるほか、聖徳太子の生涯が描かれた絵伝を使った絵解き説教や、日本各地から取り寄せた即席麺が集まる「全国袋ラーメン博」もある。

 まちなみアートは北日本新聞社共催。問い合わせは同市観光協会井波観光案内所、電話0763(82)2539。

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