山下さんが鏝絵を制作している御嶽神社遥拝所の休憩所の壁。覚明行者と普寛行者の歩みを紹介する

山下さんが鏝絵を制作している御嶽神社遥拝所の休憩所の壁。覚明行者と普寛行者の歩みを紹介する

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御嶽山登山道、休憩所に鏝絵 木曽のデザイナー

信濃毎日新聞(2019年9月24日)

 木曽郡木曽町のデザイナー山下勝彦さん(44)が、同郡王滝村の御嶽山7合目先にある御嶽神社遥拝所の休憩所の壁に鏝(こて)絵を作っている。御嶽山の登山道を整えた覚明(かくめい)行者(1718〜86年)と普寛(ふかん)行者(1731〜1801年)の歩みを紹介する絵柄。2014年9月の噴火災害で、遥拝所の先にある王滝頂上(2936メートル)までの入山は規制されているが、早ければ10月にも登れるようになる見通し。訪れる人に2人の功績を知ってもらおうと考えた。

 覚明行者は木曽町の黒沢口登山道を、普寛行者は王滝村の王滝口登山道をそれぞれ整えた。同神社によると二つの登山道整備で、御嶽信仰の信者の登拝が盛んになった。

 麓の木曽町三岳地区で育った山下さんは高校生の頃から夏休みに御嶽山の山小屋でアルバイトをしてきた。京都市の大学で美術を学んで帰郷。デザイン会社を営む一方、荷揚げを担う「強力(ごうりき)」としても活動している。

 同神社はこれまで山下さんに社務所の壁などに絵を描いてもらっており、鏝絵も依頼。休憩所の修繕に合わせ、縦4メートル、横8メートルの壁に描いてもらうことにした。白いモルタルを塗り、こてで凹凸を付けて絵の具で色付け。右半分に覚明行者、左半分に普寛行者を配置し、それぞれどうやって御嶽山にたどり着いたかなどを表現するという。作業は8月下旬に始め、現在上部を制作中だ。

 遥拝所は王滝口登山道にある。登山道を管理する王滝村は9合目から上部への立ち入りを規制しているが、9合目の300メートル先にある王滝頂上までは今秋にも登れるようにする計画だ。山下さんはこの区間の登山が本格化するのは来年夏とみており、それまでの完成を目指している。

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