魯山人寓居跡(ろさんじんぐうきょあと)いろは草(そう)庵(あん)の没後60年記念展「魯山人となるまで-篆刻(てんこく)看板から陶芸へ」(北國新聞社、加賀ケーブル後援)は26日、加賀市山代温泉の同所で始まり、魯山人が書家・篆刻家から美食家・陶芸家に転じていく足跡を示す作品9点が来場者を引き付けている。
会場には、滋賀県長浜市にあったとされる県七尾美術館所蔵の刻字看板「對(たい)松(しょう)軒(けん)」や、山代温泉滞在中に作陶の師と慕った九谷焼窯元の初代須田菁華(せいか)に教わり初めて絵付けした「色絵(いろえ)鉄(てつ)仙図鉢(せんずはち)」などを並べた。長浜時代の篆刻看板を紹介するパネルも展示した。
9月28日、11月30日の午後1時半から学芸員の作品解説が行われる。展示は12月17日まで。