諏訪市と下諏訪町にまたがる国天然記念物・八島ケ原湿原(標高約1630メートル)が、草が色づく「草紅葉」の季節を迎えている。晴天となった27日は、秋色に染まった湿原の遊歩道を観光客らが散策していた。
湿原入り口の町八島ビジターセンターあざみ館によると、8月下旬からミズゴケやイネ科の植物が徐々に黄金色に変化。湿原内の八島ケ池一帯では、シツゲンヤマウルシが真っ赤に紅葉し、ススキの葉も色づいている。秋の深まりとともに紅葉は進み、10月中旬まで楽しめそうだ。
歩いて湿原を1周した千曲市の男性会社員(63)は「天気も良くて気持ち良く歩けた。秋の雰囲気が楽しめた」と話していた。