荒廃したハーブ畑で下草刈りに励む学生=白山市女原

荒廃したハーブ畑で下草刈りに励む学生=白山市女原

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白山ハーブ畑 10年越し、来春に再生

北國新聞(2019年9月29日)

 白山市女原の市観光施設「ハーブの里・響きの森ミントレイノ」で、10年以上前から荒れ放題だった約300平方メートルのハーブ畑が来年、再生する見通しとなった。28日には金大生33人が下草刈りに協力し、来春の苗植えに備えた。これまでに130平方メートルを開墾してハーブ3種類を栽培しており、再生中の庭園と合わせ、かつて白山麓をにぎわせた「ハーブの名所」で完全復活に向けた足掛かりとする。
 ミントレイノは1996年に旧尾口村がハーブを目玉とした誘客施設として建設した。約2万2千平方メートルの敷地に畑やガーデンが広がり、オープン当時は約250種4万株のハーブで彩られていた。畑ではハーブのほか、コメやソバも栽培されていたが、従業員の高齢化で荒廃が進み、10年以上前から手が付けられない状態が続いていた。
 2013年度に指定管理者となった一般社団法人ミントレイノは、「ハーブの里」復活に向け、昨年度からガーデンでのハーブ栽培やアロマオイル、フローラルウオーターの生産に取り組んでいる。今年7月には畑でウイキョウ、ケツメイシ、センキュウを栽培し、収穫分は施設内のレストランで料理に使ってきた。
 金大は27日から、白山麓で合宿しながら住民と触れ合う「地域『超』体験プログラム」を実施しており、28日はミントレイノで1、2年生が作業を手伝った。学校教育学類1年の木下真一郎さん(19)は「白山麓は自然があふれていて金沢にはない魅力を感じる。ハーブで彩られる場所になってほしい」と話した。
 ミントレイノは畑のほか、ガーデンの再生にも引き続き取り組む。今後は敷地の一部をドッグランとして整地する計画で、大本健太郎理事は「若者の協力は本当に助かる。白山麓の原風景が広がるような施設にしたい」と意気込んだ。

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