伊那バス(伊那市)は28日、同社が生産する夏秋イチゴ「恋姫」をデザインした新宿―駒ケ根間を運行するラッピングバスを披露した。10月に創業100周年を迎える記念事業の一環。みずみずしいイチゴをあしらい、赤色を基調とした車体に仕上げた。同日から運行を始めた。
同社は恋姫をPRしようと、伊那市が友好都市提携している東京都新宿区にある宝塚大の東京メディア芸術学部にデザインを依頼。学生ら5人は卒業制作として取り組み、同市を訪れて雰囲気を感じながら1年半ほどかけてデザインを考案した。
制作時4年生で、アイデアをまとめた埼玉県の会社員成瀬由唯(ゆい)さん(22)によると、断面まで赤い恋姫の特徴を生かして半分に切ったイチゴを配し、質感を表現。車体全体を販売用パッケージに合わせた色合いにした。同社取締役の青木一徳さん(44)は「恋姫の魅力を発信するデザインに仕上がった」と話した。