信州で材木を調達したことが書かれた書状

信州で材木を調達したことが書かれた書状

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高岡城建築に信州からも部材 高岡市立博物館展示史料

北日本新聞(2019年10月1日)

 高岡市立博物館で開催中の「高岡開町410年記念 前田利長書状展」の展示史料から、高岡城の建築物の部材が信州で調達されたことを示す記述が見つかった。これまで五箇山や能登から木材を切り出したとする史料はあったが、信州からの調達を示す史料は初めて。材木発注の詳細が分かる記述も発見された。

 史料は利長の取次役を務めた奥村長兵衛が、高岡城築城時に「御材木方御用(ございもくかたごよう)」(木材調達役)だった川上二郎四郎に宛てた「窪田家(旧川上家)文書」2通で、1610~11(慶長15~16)年ごろに書かれたとみられる。同博物館の仁ヶ竹亮介副主幹学芸員が読み解いた。建築物は城主の政務や生活の場である本丸御殿の可能性が高いという。

 6月11日付の書状には「今度の天井板のことは、特別に尽力してくれたそうですね。利長様も大変満足されていました。殊に信州へ行かれて材木を調達したことは、大層喜んでおられました」とある。川上の働きに利長が喜んだことが分かる。

 3月4日付の書状には「柱の面は七寸か八寸は大工の好みで、長さは三間、好みでお願いします」「長さ九尺の垂木は檜(ひのき)でも五葉松でもいいので、節の無いものを五十丁誂(あつら)えてください。厚さは二寸五分で結構です」と記され、寸法や樹種を細かく指示している。

 同展では高岡城築城に関する利長の書状などを展示。仁ヶ竹副主幹学芸員は「利長らの書状を補完する貴重な史料だ」と話している。

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