出品作を説明する中村支部長(左)と原相談役

出品作を説明する中村支部長(左)と原相談役

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「令和」テーマに表具 家持の歌から軸やびょうぶに

北日本新聞(2019年10月1日)

 県表具師文化協会高岡支部(中村哲夫支部長)の表具のしごと展「新元号『令和』を表具する」が4~6日、県高岡文化ホールで開かれる。万葉集にちなんだ作品を中心に軸やびょうぶを約50点並べ、書や絵画を引き立てる表具の魅力と技を紹介する。

 同展は表具師の仕事を広く知ってもらおうと隔年で開催。同支部加盟の高岡、氷見、射水の3市の表具店21店が意欲作を出品する。

 今回は「令和」にちなみ、万葉集をメインテーマとした。大伴家持が詠んだ越中万葉歌を18首選び、高岡市の3人の書家、久末瑰石さん、専徒伸夫さん、鍛冶大愚さんに作品を依頼。書の雰囲気と歌の世界からイメージを膨らませ、軸やびょうぶ、洋額にした。

 中村支部長は「令和」の文字と万葉集の一節をしたためた専徒さんの書を、3畳の大きさの軸に仕立てた。紫色の絹の生地に金銀砂子細工を施し、螺鈿(らでん)の軸先を付けて出品する。

 中村支部長と同支部の原英雄相談役は「万葉の里を盛り上げる作品が並ぶ。さまざまな色合いや生地の取り合わせを見て表具を楽しんでほしい」と話している。入場無料。北日本新聞社後援。

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