正式に国宝となったことで、旧開智学校入り口には新たなポスターが掲げられた=30日午後5時4分、松本市開智2

正式に国宝となったことで、旧開智学校入り口には新たなポスターが掲げられた=30日午後5時4分、松本市開智2

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「国宝」正式指定に喜び 松本の旧開智学校

信濃毎日新聞(2019年10月1日)

 松本市開智2の旧開智学校校舎が正式に国宝となった30日、市民らには喜びが広がった。この日も多くの来館者があり、職員たちは国宝指定を知らせる掲示を貼り出すなど閉館後まで対応に追われた。

 官報が告示された午前8時半、校舎内では職員5人がインターネット上に掲載された官報を印刷して回し読みし、「良かった、良かった」と喜び合った。校舎の沿革などを記した校舎前の看板は10月5日までに取り換え、国宝指定の記述を入れるという。

 国宝指定後初の来館者となったのは、29日に行われた松本山雅FCの試合観戦に合わせて訪れていた札幌市の会社員佐伯賢司さん(45)。開館した午前9時に訪れ「国宝というと、確かにすごい。これからも身近に見られるといい」と話した。

 開智学校の流れをくむ近くの開智小学校の6年生は交代で校舎の清掃をしている。校長の湯本武司さん(59)は校舎のイラスト入り名刺を「国宝」の文字を添えたデザインに一新。「児童も学校の歴史と伝統に一層誇りを持てる」と喜んだ。

 国宝への正式指定で来館者がさらに増えるとも予想される。校舎のボランティアガイド団体の会長を務める花岡芳昭さん(77)は「もう一度、校舎の勉強をするなど気合を入れたい」と奮起していた。

 松本城と合わせた二つの国宝誕生の経済効果を期待する声も多い。移築前の校舎で学んだ松本市の会社役員山田善敬さん(68)は「市街地に国宝が二つあるのは大きな魅力。相乗効果で活性化できればうれしい」。同じく卒業生で松本商工会議所会頭の井上保さん(76)は「美ケ原高原や浅間温泉など広く波及効果が生まれるよう協力したい」とした。

 菅谷昭市長は市内には市民が守ってきた文化財が他にもあるとし、「『開智に続け』を合言葉に市民とともに歴史、文化を生かした『いいまち松本』をつくっていきたい」とコメントした。

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