「今川節 ペチカ合唱コンクール」のチラシ

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今川節「ペチカ」11月初コンクール 功績、後世に継承

福井新聞(2019年10月1日)

 福井県坂井市文化振興事業団は、同市丸岡町出身の作曲家今川節(1908~34年)の代表曲「ペチカ」をテーマにした合唱コンクール(福井新聞社後援)を、11月24日に同市ハートピア春江で初めて開催する。童謡、歌曲、賛美歌など多くの名曲を残した節の功績を後世に語り継ぎ、たたえるのが狙い。10月27日まで出場団体を募集している。

 節は1908年に生まれ独学で音楽を学習。25歳の若さで他界するまでのわずかな間に260曲以上を作曲した。33年には第2回日本音楽コンクール作曲部門で交響組曲「四季」が1位を獲得した。

 コンクールは、市内の音楽関係者らでつくる「さかいのおんがくプロジェクト」のメンバーとともに昨年から準備を進めてきた。気軽に参加できる合唱のコンクールとして定着させていくことを目指している。コンクールの発案者で同プロジェクトの中田久美さん(60)は「節の存在やペチカを県内外の多くの人に知ってもらいたい」と話す。

 コンクールの参加資格は5人以上で構成される合唱団で、年齢や性別、国籍は問わない。課題曲は、節作曲、北原白秋作詞の「ペチカ」で編曲は自由。ただし、5番まである歌詞のうち、最低でも3番までは歌うことが条件。自由曲を含め、8分以内で演奏を行う。

 福井大の島﨑篤子名誉教授、梅村憲子准教授、全日本合唱連盟の朝倉喜裕・中部支部長が審査員を務める。音楽性やハーモニーの美しさなどを審査し、最高賞のペチカ賞のほか金、銀、銅賞を決める。

 参加費は1団体5千円。申込書に参加費を添えてハートピア春江窓口へ申し込む。申込書の郵送や参加費の振り込みも可。問い合わせはハートピア春江=電話0776(51)8800。

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