たるをイメージした曲面状のスクリーンに投影された映像作品

たるをイメージした曲面状のスクリーンに投影された映像作品

富山県 砺波・南砺・五箇山

立体映像施設、蒸留所に完成 若鶴酒造

北日本新聞(2019年10月2日)

 ウイスキー造りの歴史や製造工程を立体映像で紹介する体感型施設が1日、若鶴酒造(砺波市三郎丸)の三郎丸蒸留所内に完成した。こうじを育てる室(むろ)をシアターに改修し、最新の映像技術を駆使した作品を上映。年間を通じて楽しめる産業観光施設として、さらなる誘客につなげる。

 「室(むろ)ジェクションマッピング」と銘打ち、たるをイメージした曲面状のスクリーン(幅7メートル、高さ2・5メートル)と、実物のたるに5分間の映像作品を投影。「樽(たる)ジィ」と名付けたキャラクターが若鶴酒造の歩みや蒸留の仕組みを解説する。

 昭和初期に建設され、近年は使われていなかった焼酎用のこうじ室を有効利用しようと、ウイスキー製造の責任者である稲垣貴彦取締役が改修を発案。もみ殻を詰めた室の壁が、保温だけでなく、遮光性や音響に優れている点を生かした。

 施設は約60平方メートルで一度に最大40人が鑑賞できる。映像作品は富山市の制作会社「イーシステム」(中村秀樹社長)が手掛けた。事業費は約500万円。

 若鶴酒造にはこの1年間に1万3千人が見学に訪れ、外国人観光客も増えている。作品は英語と中国語の字幕に対応し、稲垣取締役は「ウイスキーファンはもちろん、幅広い人に魅力を伝えたい」と話した。

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