返り咲きした八幡社のソメイヨシノ

返り咲きした八幡社のソメイヨシノ

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季節外れサクラ開花 富山県内各地で続々

北日本新聞(2019年10月3日)

 県内で今秋、季節外れのサクラが相次いで開花している。富山市西押川の八幡社をはじめ、同市八尾町黒田の杉原こども園や、東黒牧(大山)の片山学園中学校・高校の校門近くでも花が見られた。同八幡社の境内では、10本のソメイヨシノのうち、半数近くの木が花を咲かせた。

 八幡社には元々、ソメイヨシノが植えられていたが、約20年前の台風で倒れた。西押川と北押川の両町内が間もなく10本を再び植樹し、今も管理している。

 9月末、近くの住民が5本ほどに薄いピンク色の花を見付けた。八幡社の前宮総代、田口清信さん(77)=同市北押川=は「この時期に咲くのは初めて見た」と不思議そうに話した。

 杉原こども園の園庭には、サクラが5本ある。同月中旬、うち1本が満開に近い状態になったという。浅生幸子園長は「10年以上勤めているが、初めて見た」と驚いた。

 県中央植物園の大原隆明副主幹によると、葉が何らかの原因で落ちた後、暖かい気候が続いた場合、春と勘違いして開花する「返り咲き」とみられる。

 同園には今秋、県内から返り咲きの情報が5件以上寄せられている。大原副主幹は「梅雨の降水量が少なく乾燥したことや、9月の台風の影響で葉が落ち、その後、暑い日があった。返り咲きの現象は例年以上に多い」と話している。

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