新潟県村上市で開かれている「屏風まつり」参加店のうち、27軒で生け花を飾る「町屋の大華展」が10月3日に開幕するのを前に、同市大町で2日、プレイベントがあり、石草流家元の奥平清鳳さんが優美な生け花を披露した。
奥平さんはホテルオークラ東京全館の生け花装飾を総指揮している。室町時代の華道のデモンストレーションとされる「花所望」の再現に取り組んでいる。今回は約150人の前で花所望を実演した。
雅楽の演奏が流れる中、奥平さんはまず中心となる背丈の高い枝を整えた。その後やや低い枝を花器に生けていった。
村上小児童も会場を訪れ、5年の女子児童(10)も花を生けた。女子児童は「生け花は初めてで緊張した。上手にできて良かった」とにこやかに話した。
町屋の大華展は屏風まつりと同じく15日まで。