福井県越前市味真野地区の茶葉で作られた紅茶=同市味真野公民館

福井県越前市味真野地区の茶葉で作られた紅茶=同市味真野公民館

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香り豊かな「味真野紅茶」販売開始 福井県越前市

福井新聞(2019年10月4日)

 福井県越前市味真野地区で今年摘んだ茶葉を使った紅茶の販売が始まった。かつて同地区で盛んだった製茶の復興に取り組む住民らでつくる「味真野茶保存会」が、緑茶に続いて紅茶の販売も始めて今年で6年目。夏の酷暑で成長が遅れて心配されたが、例年通りの豊かな香りが楽しめる紅茶に仕上がっているという。

 保存会は5月に煎茶用の新芽を収穫。新たに伸びた芽を紅茶用に摘み取る作業は、酷暑で例年より半月遅れの8月中旬となったが、収量は昨年並みの約120キロを確保。県外の製茶業者による加工を経て、9月末から販売が始まった。

 3グラムのティーバッグ12個入り600円(税込み)、6個入り300円(同)、2個入り100円(同)。紅茶の入れ方にこだわる人、製菓製パンの材料にしたい人のリクエストを受け、今年からティーバッグに入っていない茶葉50グラムも400円(同)で販売を始めた。

 保存会の福岡忠則会長は「無農薬で育てている自慢のお茶。今年の紅茶もいい香りになった。まろやかな甘みと最後に感じる適度な渋味を楽しんで」と話している。

 味真野公民館と万葉菊花園の売店で販売している。問い合わせは、同公民館内の保存会事務局=電話0778(27)1926。

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