新調した看板を背に、新たな店づくりに意欲を見せる(左から)杉川実鈴さん、智之さん、修治さん、小竹社長

新調した看板を背に、新たな店づくりに意欲を見せる(左から)杉川実鈴さん、智之さん、修治さん、小竹社長

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洋食店ユース丸新たな船出 大沢野、来春40周年

北日本新聞(2019年10月5日)

 洋食店のユース丸(富山市上大久保・大沢野)は来春の創業40周年に向け、店の看板を高岡銅器メーカーが手掛ける青色の銅板製に新調した。11日からは地元の食材や酒などを楽しめる洋風居酒屋スタイルの夜間営業も始める。ママの杉川実鈴さん(39)は「富山の伝統産業や食べ物の魅力を伝えていきたい」と話している。 

 ユース丸は、1981年に実鈴さんの父でオーナーの修治さん(61)が先代店主から引き継いだ。船のような外観で知られ、現在は実鈴さんと夫でシェフの智之さん(33)の2人が運営を担い、健康志向の料理やケーキ類、喫茶を提供する。

 2人は今年3月の経営者向け交流会で、銅器着色メーカー(高岡市)を営む折井宏司さん(49)の「伝統を守りつつ、新たなチャレンジもする」という姿勢に心を動かされた。独自技術で着色した色鮮やかな銅板に一目ぼれし、その場で看板製作を依頼。同席していた印刷会社社長の小竹秀忠さん(44)の協力も得た。

 看板は青光りする銅板で作られ、店のロゴマークがくり抜かれている。夜間はライトに照らされ、柔らかな雰囲気を醸し出す。国道41号沿いにある同店は県外客も多く、実鈴さんは「富山の銅器を身近に触れてほしい」と話す。

 40周年を機に新たな試みとして、金、土曜限定で夜の営業を始める。県産の魚介類や大沢野産の野菜や卵、飛騨牛を使った料理をはじめ、オーガニックワインや果実の生ジュースなどをそろえる。智之さんと実鈴さんは「これまでの形を守りながらチャレンジし、店の新しい歴史をつくっていく」と意気込んでいる。

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