リニューアルされた館内の展示を見て回る来館者ら=4日、長野市の東山魁夷館

リニューアルされた館内の展示を見て回る来館者ら=4日、長野市の東山魁夷館

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名作と再会、新「東山魁夷館」 5日から記念展「緑響く」など

信濃毎日新聞(2019年10月5日)

 長野市箱清水の県信濃美術館に併設し、信州ゆかりの日本画家東山魁夷さん(1908〜99年)の作品960点余を所蔵する「東山魁夷館」の改修工事が終わり、4日に関係者向けの内覧会が開かれた。5日に始まる「リニューアルオープン記念展」の開会式典も兼ね、松本透館長は「若返った建物で、所蔵する数多くの下絵やスケッチから制作の跡をたどってほしい」とあいさつした。

 同館は1990年、本人から作品500点余の寄贈を受けてオープン。開館30年を迎えるのを前に2017年5月末から休館し、作品管理に適した収蔵庫の改善や照明の変更、エレベーターの増設、トイレやミュージアムショップの拡充などを実施した。総事業費は9億4千万円余。

 この日の式典には関係者約200人が出席。新設時に続き改修工事の設計も担った建築家の谷口吉生さんは「東山夫妻が何回も通って作り上げたデザインはほとんど変えず引き継いだ」と述べた。

 12月3日まで開く記念展は、茅野市の御射鹿(みしゃか)池を取材した代表作「緑響く」など約60点を展示。所蔵する下絵や習作が基になった作品など4点を他館などから借り、どのように最終的な作品につながったかが分かる。年6回の展示替えを予定する。

 東山さんの死後、妻のすみさん(故人)を支えたおいの斎藤進さん(千葉県市川市)も式典に出席。「リピーターにも外国人観光客にも魅力ある展覧会を企画していってほしい」と話していた。

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