高島教授(中央)の話を聞きながら作品を鑑賞する来場者

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「小倉遊亀と院展の画家たち展」前期展6日閉幕 ファン続々「姉妹」「卑弥呼」見納め

北日本新聞(2019年10月6日)

 県水墨美術館で開催中の企画展「小倉遊亀(おぐらゆき)と院展の画家たち展」の前期展閉幕を6日に控え、大勢の美術ファンが5日、同館を訪れ名品を鑑賞した。

 企画展は遊亀をはじめ院展作家の逸品を紹介。前期と後期で作品を大幅に入れ替えるため、遊亀の代表作の一つである「姉妹」や安田靫彦(ゆきひこ)の名作「卑弥呼」などは6日で見納めとなる。

 富山市婦中町分田の新藤美希さん(21)は「『姉妹』は余白に奥深さを出すため手間をかけているのに、それを感じさせないのがすごい」と述べ、氷見市阿尾の河内道子さん(71)は「遊亀の作品に描かれた子どもがほほ笑ましい。後期展も来たい」と話した。

 この日は日本美術院同人の高島圭史富山大芸術文化学部教授によるギャラリートークもあった。速水御舟(ぎょしゅう)の代表作「洛北修学院村」(前期展のみ)について「うっそうとした森から尋常ならざる気配が漂う。この作品の前で話ができるのは光栄なこと」と述べた。

 企画展は11月4日まで。前後期の両方を鑑賞する人もいるため観覧料のリピーター割引を実施している。

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