旧町名復活20周年祭などで飲食ブースが出展し、地元住民や観光客でにぎわう浅野川沿い=主計町

旧町名復活20周年祭などで飲食ブースが出展し、地元住民や観光客でにぎわう浅野川沿い=主計町

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金沢・主計町、節目ことほぐ 旧町名復活20周年、重伝建選定10周年

北國新聞(2019年10月7日)

 主計(かずえ)町の旧町名復活20周年祭、重伝建(重要伝統的建造物群保存地区)選定10周年の記念式典が6日、同町一帯で行われた。旧町名は全国初の事例となり、重伝建も市内ではひがし茶屋街に続く先駆けとなった地元住民らは、二つの節目を迎え、「次の10年も」と歴史と風情ある町並みを守り続ける思いを新たにした。
 記念イベントは地元町会やまちづくり協議会、市が主催した。
 主計町緑水苑で行われた重伝建の記念式典は、主計町茶屋街の芸妓(げいこ)衆が笛を響かせて開式を告げた。山野之義市長が式辞を述べ、町会長と協議会長を務める橘修一氏が「今後も住民一丸で魅力あるまちづくりに取り組む」とあいさつした。
 伝建にぎわい推進議連会長代理の馳浩衆院議員、豊城浩行文化庁文化財鑑査官、松村理治市議会議長、市伝統的建造物群保存地区保存審議会の苅谷勇雅会長が順に祝辞を贈った。
 続いて、浅野川に架かる中の橋で旧町名復活20周年祭が開催され、加賀万歳保存会が主計町など観光名所をつづる「令和金沢新名所づくし」、芸妓衆が素囃(すばや)子(し)「新曲浦島」と舞踊「喜び三番叟(さんばそう)」「さわぎ」を披露してことほいだ。浅野川沿いには飲食ブースが連なり、地元住民や観光客でにぎわった。

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