ひゃくまん穀を用いて商品化した地ビール=川北町のわくわく手づくりファーム川北

ひゃくまん穀を用いて商品化した地ビール=川北町のわくわく手づくりファーム川北

石川県 特産

ひゃくまん穀で地ビール ファーム川北、石川県内5駅で9日発売

北國新聞(2019年10月9日)

 石川県川北町の農業法人「わくわく手づくりファーム川北」は9日、県産米の新品種「ひゃくまん穀(ごく)」を使った地ビールを発売する。市場デビュー3年目となる米と地元産の六条大麦、小麦、手取川の伏流水を用い、米の香りが堪能できる商品に仕上げた。県内5カ所の主要駅で発売し、石川限定のビールとして駅利用客に売り込む。
 ひゃくまん穀のビールは酵母を常温で発酵させるエール系ビールの一種で、米の香りを残すため、常温よりやや低い温度で発酵させた。低温で発酵させる一般的なラガー系ビールとは異なり、ホップの苦みと爽快な飲み心地が楽しめる。
 大麦は他社の多くが用いる二条大麦ではなく、六条大麦にこだわった。缶のデザインは目を引く赤色を基調とし、加賀八幡起上(あが)りのほか、大粒で食べ応えのある米のイメージに合わせ、大きなおにぎりのイラストをあしらった。
 製造に際してはジェイアールサービスネット金沢(金沢市)と、県やJA全農いしかわなどでつくる「ひゃくまん穀普及推進委員会」の協力を受けた。
 販売はJR西日本とJR東日本が今月から行う北陸新幹線開業5周年キャンペーンに合わせ、七尾、金沢、松任、小松、加賀温泉の各駅の「おみやげ処(どころ)」と「セブン―イレブンハートイン・キヨスク」で行う。
 第1段として350ミリリットル入りの缶4万本を出荷した。1本398円、箱入り3本セットは1256円(いずれも税込み)となる。
 入口博志社長は「石川にこんなうまい米があることを知ってほしい思いで造った。ご飯と一緒に堪能してほしい」と話した。

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