羽咋市のスイーツや地酒など名産品70品目を一堂に並べた物産展が17~22日、金沢市の香林坊大和で初めて開催される。北陸新幹線開業効果が持続する県都で地場産品を周知し、羽咋に足を運んでもらうきっかけを目指す。大和によると、県内自治体の大掛かりな物産展は例がなく、企画する市地域商社は羽咋の豊かな幸を伝えようと準備を進めている。
物産展は「はくい珍品マルシェ 秋のまいもん みーつけた」と銘打ち、香林坊大和8階の特設会場と、地下1階の一部コーナーで開催され、56アイテム70品目が展示販売される。
羽咋市内の菓子店8店でつくる「はくいおやつ隊」の洋、和菓子を扱うリヤカーが市外に初出店する。ローマ法王に献上したことで知られるブランド米「神子原(みこはら)米」の新米や、唯一の県産ウナギ「のとうなぎ」を使ったちまき、特産ハトムギを焙煎(ばいせん)して粉末にした「まるごとはとむぎ」など話題性のある特産品や、能登名物おだまきや棒ずしなどが販売される。
自然栽培米で仕込んだ純米酒「唐戸山」や、神子原米の純米大吟醸酒「神子」といった地酒も並ぶ。
地下では、のとうなぎちまきや、道の駅のと千里浜で人気の「能登紅はるかチップス」、羽咋市民のソウルフードとされる「ロングいか団子」の実演販売も行われる。
物産展は香林坊大和と道の駅のと千里浜の双方を知る関係者が仲介役となり、実現した。大和によると、これまでに輪島観光物産市や白山商工会(白山市)の展示会などを開いたケースはあるが、県内自治体でこれほど大規模な催事は初めてで、広報担当者は「地元の百貨店として地域のPRに協力したい」と話した。
羽咋市地域商社の担当者は「羽咋の物産を知ってもらい、羽咋にも足を運んでもらいたい」と期待を寄せた。