笠取の滝の眺めを楽しむ児童ら

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笠取の滝 眺めすっきり 上市・釈泉寺、白萩西部自治振興会が遊歩道・看板を整備

北日本新聞(2019年10月11日)

 幻の滝とされてきた上市町釈泉寺の山中にある滝を「笠取(かさとり)の滝」として魅力を発信しようと、地元の白萩西部自治振興会(平井敏廣会長)が遊歩道や看板などを整備した。完成報告会が10日に現地であり、落差36メートルの迫力ある滝を間近で見られるとあって、住民や関係者から歓声が上がった。

 笠取の滝は、2017年に町が遊歩道を整備した「まま子滝」(落差16メートル)の上流にある。白萩西部自治振興会によると、1960年頃までは麓から滝が見えたが周辺の杉が成長し、見えなくなったという。

 まま子滝とともに観光資源として磨きをかけようと、今年6月から同振興会が整備を進めてきた。眺望を遮る樹木を伐採して遊歩道240メートルを整備し、階段を設けた。滑らないように遊歩道に木のチップをまき、ロープを取り付けた。

 「笠取」は滝の上部の尾根の名前で、滝の近くに山城の稲村城跡があり、近くを通るときに城に向かっておじぎをするため、笠を取ったことにちなんだと伝わる。

 報告会で平井会長が「素晴らしい滝を多くの人に見てもらいたい」とあいさつ、中川行孝町長が祝辞を述べた。地元の造園会社から桜やモミジなどの苗木が寄贈され、白萩西部小学校の5年生7人が滝の周辺に植えた。

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