上田市武石小学校の6年生21人が10日、市武石財産区の山林でマツタケ狩りを楽しんだ。地元の緑豊かな自然の大切さを学んでほしい―と始まって21回目。児童たちは急な斜面で足を踏ん張り、大きく育ったマツタケが折れないよう丁寧に抜いた。
山を管理する翠川俊夫さん(79)によると、今年は9月に入ってから気温が高く、雨も少なかったことなどから、収穫量は少ないという。この日のために何度も山に入り、生育を確かめてきた。
児童たちは翠川さんに教わりながら、マツタケの根元を持って地中からゆっくりと引き抜いた。
収穫したマツタケ計2・4キロは、財産区が同校に無償で提供。23日の給食でまつたけご飯を全校生徒で味わう。翠川俊夫さんは「大きくなっても忘れない思い出になればいい」と笑顔だった。