安土桃山時代に描かれた絵巻「東北院職人歌合絵」

安土桃山時代に描かれた絵巻「東北院職人歌合絵」

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安土桃山の絵巻、間近に 諏訪で和歌テーマの企画展

信濃毎日新聞(2019年10月12日)

 諏訪市のサンリツ服部美術館で12日、和歌をテーマにした特別企画展「やまとうた三十一文字(みそひともじ)で綴(つづ)る和の情景」の前期展が始まる。書や絵画など40点を展示。目玉は安土桃山時代の絵巻で国の重要美術品「東北院職人歌合絵」の一部で、同美術館は「展示を通し、和歌に親しんでほしい」と来場を呼び掛けている。

 東北院職人歌合絵には、医師や陰陽師(おんみょうじ)、仏師といった職人たちが描かれ、それぞれの職業にちなんだ言葉が入った恋の歌が添えられている。服装やしぐさ、表情、持ち物なども丁寧に描かれており、学芸員の藤生明日美さんは「当時の職人たちの様子を知る手掛かりとしても面白い」と話している。

 前期展は11月13日まで。入館料は大人1100円、小中学生400円。祝日を除く月曜日と18日は休館。11月15日から12月15日まで開く後期展では、同館が所蔵する重要文化財「佐竹本三十六歌仙絵中務(なかつかさ)像」が初公開される。

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