大勢の来場者が見守る中で行われた竹筆の書道パフォーマンス=野々市市本町3丁目

大勢の来場者が見守る中で行われた竹筆の書道パフォーマンス=野々市市本町3丁目

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にぎやか旧北国街道 野々市 ホコ天、多彩な催し

北國新聞(2019年10月14日)

 地域活性化イベント「第9回北国街道野々市の市」(北國新聞社後援)は13日、野々市市本町2、3丁目の旧北国街道一帯を歩行者天国にして行われた。地元特産品や飲食のテントが連なった通りには大勢の市民らが繰り出し、かつて栄えた市場や宿場町を思わせる活気に包まれた。
 今年は、先人から受け継いだ文化やまつりを「たすき」として子孫に渡すことを意識し、子どもに関心を持ってもらうため、参加しやすい体験型のイベントを増やした。
 不動産業の絹川商事が街道沿いに整備した芝生広場では、生態を学べる「動物園」として動物クイズをはじめ、スケッチした絵を缶バッジにするワークショップが行われた。エコバルーンを飛ばす子ども向けの催しも好評だった。
 ステージでは野々市明倫高卒業生による吹奏楽演奏や、金城大ダンス部の演技発表なども行われた。地元の伝説「弁慶の力石」にちなむ投てきコンテストも人気を集めた。
 竹筆愛好家の野田美代子さん(78)=同市矢作3丁目=は書道パフォーマンスを披露し、「北国街道」と独特のかすり文字でしたためた。
 来場者は街道沿いの町家の見学やそぞろ歩きを楽しみ、人力車の運行も雰囲気を盛り上げた。
 初めて会場となった「にぎわいの里ののいちカミーノ」では野々市中茶道部の茶席が設けられたほか、市温泉スタンドの天然温泉を用いた足湯も登場した。
 野々市の市の会場となったカミーノの駐車場では、本町地区の布市神社秋季例大祭が行われ、獅子舞の「四町合わせ」で市内の獅子舞が初めて勢ぞろいした。粟田と中林の獅子舞が新たに参加した。
 本町地区の子ども演舞で始まり、粟田、中林に続き本町2丁目の野菜みこし、本町1、3、4丁目の順に各獅子舞が演舞を披露した。中林の演舞では要請に応じて4丁目の粟貴章市長が飛び入り参加し、背広姿で獅子頭を振って盛り上げた。

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