鈴木将シェフが腕を振るったマコモダケの料理=胎内市

鈴木将シェフが腕を振るったマコモダケの料理=胎内市

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おいしいね!マコモダケ 胎内・鼓岡 初の収穫祭

新潟日報(2019年10月17日)

 新潟県胎内市の山あいにある鼓岡地区の住民らが、特産化に取り組んでいる「マコモダケ」をPRしようと、大収穫祭を初めて開いた。市内外から約20人が参加し、秋空の下で収穫を体験。シェフが腕を振るった料理に舌鼓を打った。

 コメの転作作物として作られているマコモダケは、イネ科のマコモの根元。タケノコに似た食感で、味に癖がない。地元住民らが耕作放棄地などで6年ほど前から栽培している。

 収穫祭は、同地区で活動する市地域おこし協力隊の神田圭奈さん(23)が発案。住民のほか、マコモダケを調査している新潟食料農業大の学生と、県内で飲食店を展開するシェフの鈴木将さん(39)が協力した。

 参加者は9月28日、丈2メートルほどに育ったマコモを鎌で刈り取った。根元に近い20センチほどを生でかじり、「みずみずしくておいしい」「味は栗に似ているかも」と笑顔だった。

 昼食には新潟食料農業大の学生が発案し、鈴木シェフが作った料理が並んだ。豚肉巻きやオイル煮など、見た目にも美しい料理に、地元住民も「作り方一つで、こんなにおいしくなるのか」と舌を巻いていた。

 新潟市東区の女性(47)は「まねしたくなる料理ばかり。近所の人にもマコモダケを教えたい」と話した。

 地元区長の桐生錦一さん(71)は「交流人口の増加は集落の励みになる。若者と協力して、マコモダケのファンを増やしたい」と語った。

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