白鳥の飛来シーズンを迎えた新潟県阿賀野市の瓢湖で14日、「白鳥おじさん」による餌付けが始まった。3代目の斎藤功さん(70)が白鳥やカモに向かって「こーい、こいこい」とおなじみの掛け声を発しながら、威勢よく餌をまいた。
瓢湖には11月中旬をピークに最大5千羽ほどの白鳥が飛来する。斎藤さんは2013年に3代目白鳥おじさんに就任。瓢湖公園管理事務所の臨時職員として、公園の環境維持や水鳥の救護も担う。
餌付けでは、斎藤さんが先代から続く伝統の格好という黒のハンチング帽とジャンパーを身にまとい、観光客の見守る中、桟橋から未熟米やパンなどの餌をまいた。
斎藤さんは「最初は鳥も慣れてないので、これから徐々に慣れさせていきたい」と笑顔を見せた。白鳥の飛来を知って親子で訪れた小学1年男児(7)は「白鳥は白くてきれい。かわいかった」と喜んだ。
斎藤さんの餌付けは火、水曜日を除き、午前9時、同11時、午後3時の1日3回行う。