米国の別邸から到着した高峰の肖像画や天井画

米国の別邸から到着した高峰の肖像画や天井画

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高峰譲吉ゆかりの名品到着 NY別邸から高岡市に寄贈

北日本新聞(2019年10月19日)

■壁画や調度品、商工ビルで展示へ

 高岡市出身の化学者、高峰譲吉(1854~1922年)が米ニューヨークに構えた別邸「松楓(しょうふう)殿(でん)」から、市に寄贈されることになった壁画や調度品約300点が18日、市内の公共施設に到着した。このうち高峰とキャロライン夫人の肖像画や迎賓用の椅子など8点が報道機関に公開された。年度内に高岡商工ビルに展示コーナーが設けられる。

 松楓殿は1904年に米国で開かれた万国博覧会の日本パビリオンとして建設された。のちに高峰が引き取り、日米親善の社交場として使われた。所有してきた高峰譲吉研究会副理事長の滝富夫氏=ニューヨーク在住=が高峰の生誕地である高岡への移設を希望し、調度品などを寄贈した。

 ほぼ等身大の肖像画は保存状態が極めて良く、高峰の風格を伝える。松楓殿を管理してきた山田英俊さん=神奈川県=は「これまでほとんど公開されたことがない貴重な品だ」と語る。

 大阪出身の洋画家、牧野克次(1864~1942年)が手掛けたマツとカエデの天井画、建物入り口に掲げられていた「松楓殿」の額、金箔(きんぱく)が貼られた椅子などもお披露目された。

 市は寄贈された品の価値を調査、研究する方針。高橋正樹市長は「博士ゆかりの品が高岡に帰ってきたことは大変喜ばしい。展示を通じて多くの人に功績を伝えていきたい」と話した。展示コーナーは商工ビルの1階に開設される。

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