第12回南信州獅子舞フェスティバル(実行委員会主催、信濃毎日新聞社など共催)が20日、飯田市中心市街地で開かれた。飯田下伊那伝統の屋台獅子や神楽獅子、太鼓など計26団体が青空の下、堂々とした舞や演奏で街中を沸かせた。
「一色獅子舞保存会」の演舞では、白いほろにあしらわれたボタンの花が目を引く屋台獅子が勇壮に動いた。集まった人たちは見入ったり、カメラを片手にシャッターチャンスをじっと待ったり。演舞後は子どもたちが「八木節傘踊り」を披露。赤色と黄色の傘を回しながらリズムを取る姿に「かわいい」と声が上がった。獅子の舞い手を務めた会社員の林篤さん(39)は「ミスなく舞うことができたので良かった」と額に汗をにじませ、満足そうに話した。
千葉県印西市から旅行に来たという渡辺由紀子さん(64)は「こんなに大きな獅子舞を見たのは初めて」と驚いた様子。友人の安田淑(よし)さん(62)も「地区によって踊り方やほろの柄が違い、見ていて楽しかった」と笑顔だった。
会場では、信濃毎日新聞社のマスコットキャラクター「なーのちゃん」と多目的広報車「なーのちゃん号」が訪れ、記念新聞の配布などで同フェスを盛り上げた。