観客席から盛んに「おひねり」が飛んだ大鹿歌舞伎の舞台

観客席から盛んに「おひねり」が飛んだ大鹿歌舞伎の舞台

長野県 伊那路 祭り・催し

大鹿歌舞伎、地芝居熱演 秋の定期公演800人来場

信濃毎日新聞(2019年10月21日)

 大鹿村で300年余り続く国重要無形民俗文化財「大鹿歌舞伎」の秋の定期公演が20日、同村鹿塩の市場神社であった。県内外から約800人の観客が来場。役者の熱演に応えて小銭を紙に包んだ「おひねり」を舞台に投げ、地芝居の雰囲気を楽しんだ。

 一幕目は忠臣蔵を脚色した義理人情の物語「忠臣講釈幕図宅兵衛上使(たくべえじょうし)の段」。二幕目の「奥州安達原(おうしゅうあだちがはら)三段目袖萩祭文(そではぎさいもん)の段」では、平安時代の戦乱期、仕える主人の違いから敵同士になってしまう武家の悲劇を描いた。子どもが登場する場面では、観客が「いよ、待ってました」と声援を飛ばし、盛んにおひねりを舞台に投げ入れていた。

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