青空の下、皮をむいたカキを竹ざおにつるす生産者

青空の下、皮をむいたカキを竹ざおにつるす生産者

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あんぽ柿 生産本格化

北日本新聞(2019年10月24日)

 南砺市福光地域で特産の「あんぽ柿」の生産が本格化している。農家は23日、青空の下で皮をむいたカキを竹さおにつるした。

 1週間ほどの乾燥で仕上げるあんぽ柿は半生のゼリー状で、通常の干し柿より軟らかい。今年はやや小ぶりだが甘みが強く、収量も昨年より増える見通し。

 同市大塚の山田恭一さん(62)方では、例年6千箱近くを出荷している。妻のゆかりさん(56)や近所の女性たちが共同で作業し、皮をむいたカキに糸を結んで乾燥棚の竹さおに丁寧につるした。山田さんは「産地として生産量が維持できるよう、しっかり出荷してきたい」と話した。

 出荷は17日から11月下旬まで。保存テストなどを踏まえ賞味期限が今年から10日間延び、12月1日に出荷が始まる通常の干し柿との併売が可能になった。

 富山干柿出荷組合連合会の藤井敏一副会長は「食べ比べを楽しんでほしい」と話した。

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