風情をそのままに改修工事を終えた「環翠楼大正の間」を案内する若旦那の荒木風太さん=阿賀野市村杉温泉

風情をそのままに改修工事を終えた「環翠楼大正の間」を案内する若旦那の荒木風太さん=阿賀野市村杉温泉

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国文化財「環翠楼」が改修 次の100年へ再生 阿賀野

新潟日報(2019年10月25日)

 新潟県阿賀野市村杉温泉の老舗旅館で築100年を超える国登録有形文化財「環翠楼大正の間」が、初の大規模改修を終えて10月から宿泊を再開した。雨漏りしていた屋根や、空調などの内装を約3カ月かけて修繕。若旦那の荒木風太さん(38)は「この改修で次の100年を受け継いでいきたい」と話している。

 環翠楼は江戸末期創業とされ、大正の間は1915(大正4)年に建てられた木造2階建ての建築。軒天井などに見られる洋風意匠と数寄屋風の内装が調和し、風情あるたたずまいを見せている。相馬御風や佐藤栄作元首相ら文人や政治家などにも愛され、宿泊客による書画が今も数多く残る。2016年に文化財登録されてからは、"宿泊できる文化財"としても人気を集めている。

 登録有形文化財は、指定文化財ほど規則が厳格でなく、外観を大幅に変えなければ改修や改装もできる。

 改修工事は7月から10月初めまで行われた。内装は空調設備を刷新して断熱性を高めたり、水回りを改善したりして宿泊客が快適に過ごせるようにした。屋根は傷んでいた下地を新しくし、新しい安田瓦で全面的に葺(ふ)き替えた。

 荒木さんは「古いものや雰囲気をなるべくそのまま残して、使いやすいように改修した。お客さまに気持ちよく泊まってもらえると思う」と話した。

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