自動運転車に乗り、永平寺町のPR動画を撮影する福井大国際地域学部の女子学生4人=10月24日、福井県永平寺町東古市

自動運転車に乗り、永平寺町のPR動画を撮影する福井大国際地域学部の女子学生4人=10月24日、福井県永平寺町東古市

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福井大生が永平寺町の魅力を動画に 自動運転車で放送へ

福井新聞(2019年10月25日)

 福井大国際地域学部の女子学生4人が、福井県永平寺町の魅力を紹介する動画の作成に取り組んでいる。10月24日は町観光案内所、町内の遊歩道で実証実験が行われている自動運転車内で撮影。企画、編集を含む全ての作業を学生が手がけ、町は若者目線のPR動画を観光客らが乗る自動運転車内で流す予定だ。

 学生が2、3年生のときに県内企業や自治体と連携し、地域課題の調査などを行う課題探求プロジェクトの一環。織田菜々美さん(20)ら3年生4人の班は、昨年から永平寺町の催しなどに参加。大本山永平寺の門前町活性化をテーマに取り組み、課題である魅力発信のためにPR動画を作ることにした。

 動画は2パターン。8月から撮影に入った1本目は、編集を終えた。冒険ゲーム仕立てでワープしたり、出現するモンスターと戦ったりしながら町の魅力を随所に紹介する設定。永平寺そば、ごま団子といった食のほか、座禅の場面も出てくる。

 24日は2本目の動画を同町志比の町観光案内所、同町東古市の遊歩道の自動運転車内で撮影した。同案内所のAI(人工知能)コンシェルジュ「小梅ちゃん」を主人公に、大本山永平寺の門前町を紹介する内容。撮影と編集はスマートフォンを使い、11月初旬をめどに完成させる。

 出演の織田さんは「PRが目的だけど、多くの人に見てもらえるようにストーリー性のある内容にしたい」と狙いを説明。河嶋伶海さん(21)は「観光客を増やすためにもリピーターになるきっかけになれば」と意気込んだ。

 自動運転車内のモニターで観光客らに見てもらい、学生が聞き取りも行う予定。同大国際地域学部の田中志敬(ゆきたか)講師と同町総合政策課の山村徹さんは「学生目線で町の魅力を伝えることで、手作り感があって共感できる動画になると思う」と期待を込めた。

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