氷見市博物館の特別展「ドブネ復元-日本海沿岸の船づくり」は同館で開かれ、江戸から昭和にかけて氷見の定置網漁に使われた木造船「ドブネ」を復元模型や写真など豊富な資料400点で多角的に紹介している。11月10日まで。
ドブネは丸太から削り出したオモキという部材を船底の左右に組み込む独特の構造を持つ。氷見でも長く活躍したが、1960年代半ばで建造費の安価な船に取って代わられ、姿を消した。
市博物館を中心に2016、17年度に2分の1スケールで復元。18年度には報告書と作業を記録したDVDを作成した。今回はこれらの成果を披露するとともに、ドブネの構造が分かるよう断面を示した2分の1模型と原寸大の復元胴部を初公開。大正から昭和にかけてドブネを撮影した貴重な写真も展示している。
26日と11月2日は市文化財センター(旧女良小)で全体の2分の1模型を公開し、随時解説する。問い合わせは同館、電話0766(74)8231。