豊丘村特産の桃の果汁を使った発泡酒「フルーツエール」が完成し、発売を記念する催しが26日、村内の道の駅「南信州とよおかマルシェ」で開かれる。村内の生産者や飲食店、民宿経営者らの実行委員会が開発し、今季は330ミリリットル入り約2千本を委託醸造。道の駅や村内の飲食店などで扱う予定で、村産の果樹の魅力をPRする新たな商品として広めていく。
新商品の名称は「桃の誘惑」。村の主力品種「あかつき」約280キロを使い、村で営農支援に取り組むNPO法人だいちが南信州ビール(駒ケ根市)に醸造を委託した。桃の香りとホップや麦芽の苦味をバランス良く仕上げたという。
催しでは、仕込んだたるからフルーツエールを直接提供する。昼の部を屋根付きの広場でギターやピアノ演奏と共に、夜の部を道の駅内のレストランで開く。
実行委事務局を担う村産業建設課の原美侑(みゆき)さん(28)は「ビアガーデンなどさまざまな場面で飲んでもらえる発泡酒として広がるといい」と期待。来季もヤマブドウなど多彩な村の果樹で商品を増やしていく予定だ。
昼の部は正午からで1杯500円(税込み)で提供。夜の部は午後5時から、クロワッサンサンド付きで2杯1500円(同)。問い合わせは同課(電話0265・35・9056)へ。