カメラの前で演技を見守る本木監督

カメラの前で演技を見守る本木監督

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岩瀬浜でロケ開始 本木監督メガホン「大コメ騒動」

北日本新聞(2019年10月27日)

 富山市出身の本木克英監督が手掛ける映画「大(だい)コメ騒動」が26日、県内でクランクインした。富山市の岩瀬浜では、主演の女優、井上真央さんが、蒸気船に乗って北海道沖に向かう夫を見送る作品冒頭のシーンを撮影し、地元エキストラも参加した。映画には県出身の俳優らも多数出演。2021年の公開を予定している。

 舞台は1918(大正7)年、富山県の漁師町。米騒動の史実に基づき、家族を守ろうと行動した女性たちの姿を描く。井上さんは農家から嫁いだ「松浦いと」を演じ、夫役は俳優の三浦貴大さんが務める。室井滋さん、立川志の輔さん、西村まさ彦さん、柴田理恵さん、左時枝さんら県出身者も出演する。

 岩瀬浜でのロケはスタッフと地元エキストラ計100人ほどが参加。波の音が聞こえる中、古びた着物姿の井上さんは赤ん坊を背負い、三浦さんの後ろを歩いた。本木監督はカメラのモニター画面を見ながら食い入るようにチェックし、「カット」の声が掛かると井上さんに駆け寄り動きを話し合った。

 本木監督が県内をロケ地に映画を制作するのは「釣りバカ日誌13 ハマちゃん危機一髪!」(2002年公開)以来で、「富山の皆さんの協力がありがたく、感無量」と感謝した。井上さんは「県民の方たちが誇れるような作品にしたい」とコメントした。

 漁師の家族を演じた地元エキストラは、「行ってこられ」「待っとっちゃ」と富山弁で声を出す場面も。息子3人と一緒に参加した吉田美穂香さん(37)=滑川市=は「緊張したがいい思い出になった」と笑顔を見せた。

 この日は魚津市内でも撮影した。県内ロケは31日まで。京都でも撮影し、11月中旬ごろにクランクアップする予定。

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