鋳型から取り出した皿を手に取る参加者と三船教授(中央)

鋳型から取り出した皿を手に取る参加者と三船教授(中央)

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一点物の高岡鋳物に挑戦 産学官連携で体験企画

北日本新聞(2019年10月28日)

 高岡市の産学官が連携して鋳物の魅力を発信する「やさしい・いものプロジェクト」の研究会が27日、富山大高岡キャンパスで開かれ、応募した県内の男女4人が一点物の鋳物作りに挑戦した。

 プロジェクトは鋳物作りを身近に感じてもらうことで関わる人を増やし、新たな鋳物文化を生み出すのが狙い。

 富山大芸術文化学部の三船温尚(はるひさ)教授が技術指導を担当し、参加者は鋳物砂を使う高岡銅器の主力技法「生型(なまがた)鋳造」で製作した。通常は原型を使って量産するところ、砂を手作業で掘って世界に一つしかない鋳型を作り、銅とスズの合金を流し込んだ。

 冷えて固まった後、複数のやすりを使い分けて形を整え、皿や火鉢道具を完成させた。

 今回の研究会は練習という位置付けで、11月10日に高岡市の鋳物メーカー、能作の本社工場で予定される本番で作品を仕上げる。来春に同市の御旅屋セリオで開く展示即売会に並べる。

 研究会は11月17日、本番は12月1日にも予定し、参加者を募っている。三船教授は「多くの人に鋳物の楽しさを伝え、これまでにない表現技法を探っていきたい」と話した。

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