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特産コクワの酒12月デビューへ 11月3日試飲会 三条

新潟日報(2019年10月29日)

 新潟県三条市下田地区の男性が、地元特産のコクワ(サルナシ)を原料にしたリキュールを開発し、12月に発売する。地域おこしに役立てようと5年ほど前から準備し、同市大平に「こくわ酒本舗」と名付けた製造販売所を設けた。発売に先立って11月3日に試飲イベントを企画。「コクワならではの香りと爽やかな味を楽しんで」と呼び掛けている。

 コクワは、つる性植物の果実で味はキウイフルーツに似る。下田地区では里山などに自生し、ソースやカレーなどの加工品に活用する業者もある。

 リキュールを手掛けたのは同所の会社経営、小出子恵出(ねえお)さん(70)。20年ほど前からコクワを栽培し、「コクワのお酒は珍しく、製造から販売まで自分で手掛けられる」とリキュールの商品化を思い立った。

 小出さんらの構想を受け、市は2016年、国の構造改革特区として「こくわ酒特区」の認定を受けた。これにより市内でコクワを原料にした酒類の製造要件が緩和された。

 小出さんは特区認定後、自宅に隣接する敷地に、仕込み用タンク7基計2万リットル分を設けた平屋建て床面積約152平方メートルの製造販売所を整備。酒類製造免許の交付を受けた。ことし7月、第1弾のリキュール造りに着手。昨秋までに収穫し、冷凍保存していたコクワ約400キロで約2100リットルを仕込んだ。小出さんは「酸味が強く、ビタミンが豊富で体にもいい」と胸を張る。

 原料のコクワは、もともと国道289号(通称・八十里越)の改修工事が進む地区の山中で自生していたものを挿し木で増やした。強い甘みが特徴で、熟すと表面に茶色い斑点ができるという。「器量は悪いが甘くてうまい」と小出さん。

 銘柄名は「八十里越」とし、第1弾はアルコール度数18度。贈答用や土産物として売り込みたい考えで「アルコール度数を下げた女性向けなど種類を増やしていければ」と話した。

 720ミリリットル入り3千円程度で販売を予定する。11月3日のイベントは「こくわ酒本舗」で午前11時~午後4時。リキュールに加え、採れたてのコクワの実も味わえる。

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