越前焼の間接照明「陶あかり」を千個超並べたイルミネーションイベント「一千色の陶あかり」が11月1日夜、福井県越前町の県陶芸館内の日本庭園「幽石庭」で始まった。9色の発光ダイオード(LED)約2万球も彩られ、年末年始を除く来年1月13日までの金、土、日、祝日に幻想的な光が庭園を包む。
閑散期となる冬期間の来客を促そうと、同館が初めて企画した。千個の作品は、同館でこの夏行われた陶あかり作り体験教室で作られたもの。側面に空けられた丸や四角、星形の穴から電球の光が庭園を優しく照らしている。
ライトアップされた木々が池の水面に映り込み、夜空との美しいコントラストを描いている。庭園にはBGMも流れ、同館スタッフは「光と音の庭園をぜひ見に来て」と話していた。
イベントは午後5時~同7時(最終入場は同6時半)。入場料は同館入館券込みで500円。関連イベントとして、同館ロビーで越前焼作家13人の陶あかり約70点を展示販売しているほか、内藤俊三町長が作成した陶あかりも飾られている。