あづみ農協(本所・安曇野市)で、サンふじの出荷が本格化している。中央果実選果所(同市三郷温)では1日、南部果実選果所(松本市梓川梓)で5日に開始。2カ所で5日までに約4300箱(1箱10キロ)を県内や東京、大阪などに出荷し、12月ごろまでに約33万箱を予定する。
サンふじは同農協のリンゴで出荷量の約半分を占める主力品種。今年は台風の強風で実が落ちてしまう被害が出たり、9月に雨が少なく大きさが小ぶりになったりしたが、順調に色が付き、蜜が入った実がそろった。
同農協果樹園芸専門委員長の小林正さん(61)=安曇野市三郷小倉=は、自身の畑では台風17〜19号の被害に遭い、約350箱分が落ちた。19号による他地域の被害も気に掛けつつ「甘みと酸味のバランスが良く、自信を持って消費者に届けられるリンゴができた」とほっとした様子で話していた。