長野市の城山、茶臼山の両動物園で今秋、県外の動物園から雌の「嫁入り」が続いた。城山動物園ではカリフォルニアアシカ、茶臼山動物園にはアミメキリンとジャコウネコ科のビントロングが仲間入り。両園は「かわいらしい新顔を見に来て」と呼び掛けている。
茨城県大洗町から城山動物園に引っ越し、10月31日に一般公開が始まったカリフォルニアアシカ。体長は約1メートルで、1歳になったばかりだ。14歳の雄「シュン」とは体格差があるものの、プールを元気に泳ぎ回りながら柵越しにシュンを気に掛ける。「相性は良さそう」と飼育員の山口美寿寿(みすず)さん(42)はほっとした表情を見せる。同園は大洗町から来たアシカの名前を募集している。
北九州市から茶臼山動物園に来たアミメキリンの「ミモ」は2歳半。6年前に園に来た当初はおどおどしていた8歳になる雄「ガンバ」が受け入れ、今では年下の「妻」を気に掛けている様子がある。飼育員の中山章洋さん(48)は「たくましくなりました」とガンバの成長を実感する。
同園にインドネシアからやって来た1歳のビントロング「キャッチ」は、雄の「シュート」とペアに。飼育員の山上達彦さん(34)によると、キャッチは少しずつ園の環境に慣れながら、シュートのことを興味深げに見つめており、2匹の成り行きに「今後注目です」。