餅の出来栄えを確かめる氏子=能登町鵜川の菅原神社

餅の出来栄えを確かめる氏子=能登町鵜川の菅原神社

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餅けなし豊作祈る 能登町で奇祭「いどり祭り」

北國新聞(2019年11月8日)

 石川県無形民俗文化財の奇祭「いどり祭り」は7日、能登町鵜川の菅原神社で行われ、奉納された餅の出来栄えをけなす氏子らの軽妙な掛け合いが見物人の笑いを誘った。
 「いどる」は「けなす」の方言で、餅の悪口を言い合うことで今年の五穀豊(ほう)穣(じょう)に感謝し、来年の豊作を願う。当番の七見、小垣両地区の氏子が7升5合のもち米で作った直径1・2メートルの大鏡餅4枚が拝殿に運ばれると、掛け合いが始まった。
 他地区の氏子が「しわだらけ、ひびだらけでひどい」「ぺらぺらで波打っている。穴も空いている」などと形に難癖を付けた。当番の氏子は「やわらかい分、粘りがある。つやもある」と切り返した。最後は梅田真人宮司がとりなして場を収めた。
 祭りは1~8日行われる菅原神社の新嘗祭(にいなめさい)「八講(はっこう)祭(さい)」の中心神事で、約500年続くとされる。

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