加賀市宇谷町の石川樹脂工業で、インターンシップ(就業体験)に励む学生が地元のものづくりを全国区に押し上げようと奮闘している。食器のマーケティングに挑戦し、インターネット販売の売り上げを伸ばすなど、若い力で販路開拓に一役買っている。
インターンに取り組んでいるのは、金沢工大4年の長尾光喜さんと金沢星稜大3年の井南摩耶さん。割れない丈夫な素材でできた食器シリーズ「プラキラ」のPRを担当した。子育て中の女性に受ける紹介文や写真を工夫して、10月までの約7カ月間で通販サイトを通じた売り上げを約2倍に伸ばした。イベント企画や展示会にも携わった。
同社の山中沙紀さん(30)は「2人の成長には目を見張るものがある」と評価し、2人は「埋もれていた良い商品を発信できた」と充実した表情を見せている。ガクトラボ(金沢市)がインターンを仲介した。