かるたフェスティバルの概要を発表した佐々木康男あわら市長(右)ら=11月10日、大津市の近江神宮

かるたフェスティバルの概要を発表した佐々木康男あわら市長(右)ら=11月10日、大津市の近江神宮

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競技かるた海外選手頂点、あわらで決定 2020年5月世界大会

福井新聞(2019年11月12日)

 2020年5月23~31日に福井県あわら市など3市区で開催される「2020インターナショナル小倉百人一首かるたフェスティバル」の合同記者会見が11月10日、大津市の近江神宮であり、概要が発表された。あわら市では、競技かるたの海外ナンバーワンを決める「オリンピック・パラリンピック記念 あわら世界大会」が開かれるほか、未経験者向け体験会など多彩な事業を繰り広げ、国内外にかるたの"聖地"をPRする。

 フェスティバルは全日本かるた協会と、全国女流選手権を2017年から3年連続で開催しているあわら市、競技かるたの名人戦・クイーン戦が毎年開かれる近江神宮のある大津市、協会の事務局がある東京都文京区が主催。10月に東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会から、公式文化プログラム「東京2020 NIPPONフェスティバル共催プログラム」に採択された。

 記者発表にはあわら市の佐々木康男市長、全日本かるた協会の松川英夫会長、大津市の越直美市長、文京区の成澤廣修区長の主催4者と組織委員会の担当者が出席した。

 「あわら世界大会」は海外選手による個人戦。来年5月24日に清風荘で、全国女流選手権大会と同時開催する。着物、はかまを用意し、希望する選手には和装で出場してもらう。国内選手と海外選手との交流試合も行う。未経験者向けの体験会やオンライン対戦のできるアプリ「かるたONLINE」の体験ブースを設ける。25、26日は海外選手と福井渚会の交流会を開く。

 近江神宮では23日、国内外の選手が出場する団体戦の「第3回おおつ光ルくん杯競技かるた世界大会」などを開催する。文京区は30、31日に文京シビックセンターや講道館で団体の世界大会、点字かるたを使ったバリアフリー体験会などを展開する。

 全日本かるた協会によると海外では現在、15カ国・地域の50~60人が競技かるたに親しんでおり今後、世界大会への出場を呼び掛ける。各大会での成績をポイント化し、最終的に優勝国を決めることも計画されている。

 着物、はかま姿で会見に臨んだ佐々木市長は「海外選手にはあわら温泉でゆっくりとくつろいで、食や自然、歴史など福井ならではの魅力も味わってもらい、広く海外に発信していただくことを期待したい」と述べた。

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