宴会場を改装してフィットネスジムを開設した山口さん

宴会場を改装してフィットネスジムを開設した山口さん

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飯田の温泉旅館で認知症予防 フィットネスジム16日開業

信濃毎日新聞(2019年11月15日)

 飯田市久米の温泉旅館「湯元久米川温泉」が16日、館内にフィットネスジムをオープンする。支配人の山口泰弘さん(41)が、祖母が認知症になった経験から発案。気軽に体を動かせる場を設けることで、地域のお年寄りたちの健康増進、認知症予防につながればいいと期待する。同館は既にサークル活動などに使える多目的スペースも開設。山口さんは、お年寄りが新しいことに挑戦し、生き生きと生活してほしい―と願う。

 山口さんの祖母孝子さんは70歳を過ぎてもバイクに乗って詩吟を教えに行くなど、活動的な人だった。だが認知症が進行し「家族との思い出も忘れてしまって悲しかった」。6月に89歳で亡くなった。

 山口さんは温泉旅館としてできる認知症予防の取り組みを模索してきた。宴会場を活用したジムの開設に向け、2月にインターネットで資金を募るクラウドファンディングを始め、目標の200万円を超える247万円余が集まった。高齢者でも利用できる器具を含め、ランニングマシンなど11種類をそろえた。

 日帰り入浴に訪れた飯田市の後藤繁子さん(90)はオープン前のジムを眺め「お風呂に入ってリラックスした状態で体を動かしてみたい」。山口さんは「気軽に体を動かしたりさまざまな活動に参加したりすることを通じ、健康になる施設を目指したい」と意気込む。

 ジムは16歳以上なら利用でき、日帰り入浴もできて1回千円。開館時間は午前10時〜午後10時。火曜休館。

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