「泉水」と呼ばれる池がある長峯氏庭園=長野市

「泉水」と呼ばれる池がある長峯氏庭園=長野市

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長野の長峯氏庭園、名勝地に 水路残る景観、武家庭園の趣

信濃毎日新聞(2019年11月16日)

 文化審議会が15日に登録記念物(名勝地)として答申した長野市松代町松代竹山町の長峯氏庭園(旧河原氏庭園)は、松代城下町を特徴付ける「泉水路(せんすいろ)」などの水路を残す貴重な庭園の一つ。泉水路が潤す池(泉水)を中心とした景観が武家の庭園の趣を伝えると評価された。

 市教育委員会によると、江戸時代に松代藩士の河原氏が屋敷に造ったとみられる。屋敷の池から池へと流れる泉水路のほか、門の前の通り沿いに「カワ」、屋敷裏の畑に石積み護岸の「セギ」と呼ばれる水路が残る。池を囲んで松やカエデ、石造りのほこらなどがあり、西側の象山を背景に四季折々の風景を見せる。

 松代の泉水路は私有地にあるため、埋められる例も相次ぐ。市や住民団体は保存に向け、庭園を登録記念物にするよう取り組んでいる。長峯氏庭園は8カ所目で、河原氏の子孫、長峯千文さん(65)は「先祖からの預かり物を次の時代に残したい。水を流してくれている上流の家の人たちにも感謝したい」と話した。

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