旧小諸脇本陣主屋=小諸市

旧小諸脇本陣主屋=小諸市

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旧小諸脇本陣、登録有形文化財に 木造の主屋「出梁造り」特徴

信濃毎日新聞(2019年11月16日)

 文化審議会が15日に登録有形文化財にするよう答申した小諸市市町の旧小諸脇本陣は、旧北国街道に面しており、宿場町の往時を今に伝える。加賀藩や高田藩など参勤交代の一行が数千人規模で宿泊。本陣に大名、脇本陣に家老や格下の大名が泊まり、一般向けの旅籠(はたご)としてもにぎわった。

 江戸時代後期の建築とされる木造2階建ての主屋は、切り妻造りの屋根や2階部分が前に出た「出梁(だしばり)造り」が特徴。渡り廊下で主屋とつながる離(はなれ)座敷は上客の部屋があったとされ、土蔵は白い漆喰(しっくい)塗りの外壁が目を引く。

 同市の一般社団法人こもろ観光局が指定管理者となり、7月に宿泊施設「粂屋(くめや)」として復活させた。観光局の花岡隆理事長(70)は「文化的価値を付けてPRできる」。売りに出され、市が解体を防ぐため購入した経緯もあり「保存、活用に向けた取り組みが報われる」とも話した。

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