福井の冬の味覚、越前がにを満喫できる「越前かにまつり」が11月16日、福井県越前町厨の道の駅「越前」で始まった。セイコガニが丸々1匹入ったカニ汁が限定販売され、熱々の一杯を求めて県内外から多くの人が行列をつくった。カニ販売やグルメのコーナーも設けられ、家族連れや観光客でにぎわった。17日まで。
越前がに漁が6日に解禁されたのを受け、町観光連盟、町漁協などでつくる実行委員会が開いた。
セイコガニ汁は1杯500円で先着順に販売され、チケットを求めて長蛇の列ができた。買えた人たちは無心でカニの身をほじり、熱い汁をすすった。テーブルは満席となり、立ち食いの人もいた。
販売コーナーには生や、ゆでたズワイガニが並び、客は発泡スチロール箱に詰めて持ち帰った。グルメコーナーではカニ丼やカニの炊き込みご飯、バイ貝の串焼きなどが売られ、魚介のいい匂いが立ちこめた。カニ、甘エビなどが当たる抽選会も行われた。
岐阜県関市から家族4人で訪れた男性(54)は、2時間半並んだ末にセイコガニ汁を味わい「大変おいしいです。娘2人はカニが大好きなので、きょうを楽しみにしていました」と笑顔だった。17日は午前9時~午後4時。