大韓航空は17日、小松―ソウル便の運航を再開した。日韓関係悪化を背景に予約が減り、9月29日に運休となって以来、7週間ぶりの運航となった。往復各便とも約7割の座席が埋まり、先行きは不透明だが、小松空港では乗客から安堵(あんど)の声が聞かれた。
午前10時すぎ、小松空港に到着した韓国の伝統舞踊団を、能登町文化協会長の新出豊さん(71)が出迎えた。協会の15周年記念事業として本来なら今月初旬に招く予定だったが、ソウル便運休を受け、やむなく延期していた。新出さんは「早く能登を案内したい」と喜んだ。
貿易会社社長の李順子さん(53)=富山市、韓国出身=も出張先のソウルから戻った。これまで富山-ソウル便を頻繁に使っていたといい、「富山発着が運休となり、一時はどうなるかと思った。小松で再開となって良かった」と話した。
大韓航空などによると、往復便は138人乗りの機材が用いられ、それぞれ約100人が搭乗した。4~9月のソウル便の平均搭乗率69・3%と同水準の滑り出しとなった。以前と同様、日、水、金曜の週3便を飛ばす。